髪質について学ぼう
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毛髪が生えてくるメカニズム
髪を生やすにはどうすればいいのでしょうか?
これは、髪に悩む多くの方がかかえる切実な疑問だと思います。
そもそも、髪は一体何からできていて、どのようにして生えてくるのか、まずはそのメカニズムから見ていただきましょう。
髪は頭皮の中にかくれた『毛根』の部分と、
頭皮の外に出た『毛幹』の部分の、
大きく2つに分けられます。
このうち、毛根の部分で活発な細胞分裂がおこなわれ、角化(かくか)した細胞が上へ押し出されていくのが、髪が伸びる仕組みです。
毛根部分を詳しく見ますと、毛根のつけ根には玉ねぎ状の形をした毛球があり、その下部に毛乳頭があります。
毛乳頭は毛細血管から栄養を受け取り、毛乳頭を包むように隣接する毛母細胞に必要な「グルタミン酸」や「ロイシン」、「アルギニン」などのアミノ酸類や、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を必要な形に変化させたうえで供給しているのです。
栄養を受け取った毛母細胞は、細胞分裂をくりかえしながら、ケラチンとよばれる髪の主成分を作ります。
さらにメラニンという黒い色素を吸収して、古い細胞を上へ上へと押し上げ、水分をなくしながら角化していきます。こうしてできたものが髪の毛であり、毛母細胞こそが髪の元となる細胞です。
このように、発毛のプロセスにおいて、毛乳頭と毛母細胞は非常に大きな役割を
果たしています。このときの毛乳頭が担う主な役割は下の3つです。
- 髪の毛が形になるためのきっかけとなること
- 表皮にある幹細胞を毛母細胞に変化させること
- 毛母細胞を刺激して細胞増殖を促進させること
ある実験では、毛乳頭と毛母細胞を別々に移植しても発毛はみられず、一緒に移植した場合にのみ発毛が見られたそうです。つまり、毛乳頭と毛母細胞とは相互に不可欠な存在で、複雑に作用しながら毛髪を形成していることが、このことから分かると思います。
ところで、人間の頭髪の量は5万~15万本と、たいへん個人差が大きいようですが、日本人は平均で10万本、欧米人は平均で14万本と言われています。日本人の方が、もとから毛量が少ないということですね。少し残念なような気がします。
一般的に人の髪の毛は、1日で約0.3~0.4ミリ伸びるそうです。
たとえば10万本が0.3ミリ伸びるということは、1本に合わせると、たった1日で30メートル伸びる計算になります。これほどの細胞の増殖が日々、私たちの頭部で行われているのですね。
このように、毛母細胞の細胞分裂のスピードはすさまじく、
人体の組織の中で一番分裂が速いと言ってもいいほどです。
この、著しい量の細胞分裂を行うためのエネルギーは、
毛細血管から受け取った血液中の栄養分によってまかなわれています。
ですから当然、ちょっとした体調の変化も、頭髪には大きな影響となって表れるのです。
髪の健康は、まさに身体の健康からといわれるのはそのためなのですね。
あなたの髪を長生きさせるために
ただ、髪は永遠に伸び続けていくわけではありません。
髪の毛には毛周期(ヘアサイクル)というものがあり、きちんと適切な栄養を与えていても、ある時点になると抜け落ちてしまい、そしてまた、新しい髪が生えてきます。
この毛周期は、成長期・退行期・休止期の三つの期間に分けられます。成長期とは言葉通り、髪が伸び続ける期間のことで、約4~6年間は続きます。
退行期は、髪の成長が終わり、抜け落ちるまでのことで、その期間はわずか約3週間です。
休止期は、一度髪が抜けてから新しい髪が生えてくるまでの準備期間で、だいたい3~6カ月ほど続きます。
この毛周期を知ることは、髪の健康状態を知る上で大変役に立ちます。
たとえば、抜け毛を観察したときに、短い髪ばかりが目立つような場合には、それは本来の寿命をまっとうしたのではなく、まだ伸び続けるはずだった成長期の途中に髪の毛が抜けてしまったのだということです。
もちろん、正常な髪であれば成長期の途中で抜けてしまうハズはありませんから、
何らかの不具合が起こっていると考えたほうがよいでしょう。
このような場合には、すぐに食生活や睡眠改善などの対策をとり、
ヘアサイクルを正常な状態に戻すよう努めてください。
頭髪からの注意信号を深く受け止めて、きちんとした対応をしておけば、
そう長い時間をかけることもなく、
再び健康な髪を手に入れることができるはずですから。
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